SatoshiWatanabeの日記

2019/6/16 大山(阿夫利山)登山

大山(1,252m)に登ってきました。この山は地元伊勢原里山なので数えきれないくらい登っています。今回は阿夫利神社下社の方面から登ってきました。最もメジャーなルートですが私は一度しかこのルートを利用したことがありませんのでここを選びました。今回の主な目的は植物観察でしたが天気に恵まれたため景色も大いに楽しめました。

登山ルート

登山口

このルートの登山口までは小田急小田原線伊勢原駅からバスに乗って向かいます。料金は片道310円でした。登山口のバス停についてからはこま参道という土産物屋や食事処が立ち並んだ商店街を通り大山ケーブルの駅まで向かいます。


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男坂・女坂

一般登山者が多い低山ではよく男坂・女坂という二つのルートが用意されています。通常男坂は急勾配の近道、女坂は遠回りで勾配が緩い道を指します。当然男坂を登ります。


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男坂・女坂が再合流する地点近くに「八大坊上屋敷跡」と呼ばれる休憩所があります。ここで一服しました。


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八大坊上屋敷

二重滝~見晴台

八大坊からすぐに阿夫利神社下社の入り口につきますので神社方面の階段には登らず食事処の脇にある「見晴台」方面への道に入ります。しばらく行くと二重滝という滝が見えてきます。


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二重滝はこじんまりした涼しげな滝です。


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二重滝


二重滝からわずかに九十九折った後はトラバース気味になだらかな道を行けばすぐに見晴台に到着します。

山頂

見晴台から山頂へはひたすら登っていきます。途中不動尻方面との分岐がありますがここまでくればすぐに山頂です。


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天気が良かったおかげで山頂付近からの景色は相模湾方面も富士山方面もよく見渡せました。まずは相模湾方面です。


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奥の三浦半島や江の島から、登るときに通ってきたこま参道や阿夫利神社下社まで見渡せます。また、平塚から伊勢原にかけての町が一望できます。続いて山頂からの富士山方面です。


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残念ながら富士山山頂は雲に隠れてしまいましたが、丹沢表尾根南部の代表的な山が確認できます。烏尾山は三ノ塔の裏に隠れてしまい残念ながら見えません。奥にわずかに南アルプスが見えています。

植物

低山なので豊富に植物が生えています。高木の同定が勉強不足で苦手なため、草花や低木中心です。

アザミ(薊)

まずは山の植物で代表的なアザミです。


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ノアザミ or ヤマアザミ or マリアアザミ


手前の立ち上がりかけたロゼットを見てもらえるとわかると思うのですが葉に白い班があります。


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アザミの班


ところが白班がある事で知られるマリアアザミ(大薊)の班は知る限りこのような形ではありません。ですのでノアザミ(野薊)やヤマアザミ(山薊)なのかとも思うのですが明確ではありません。ご存知の方がいれば教えていただけると助かります。

フキ(蕗)

これも代表的な山の植物です。花は全く別物ですが似た葉をつけるツワブキ(石蕗)の場合、葉に光沢があるためこの写真の葉はフキだと思います。


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フキ(蕗)

オカタツナミソウ(丘立浪草)

タツナミソウは全体が赤紫色で縦方向に穂状に花をつけますが、オカタツナミソウは頭部のみ赤紫で全体に白く茎の先端に集中して花をつけるという違いがあるそうです。


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オカタツナミソウ(丘立浪草)


見ての通り頭部のみ赤紫で全体に白く茎の先端に集中して花をつけていますのでオカタツナミソウだと思います。

コゴメウツギ(小米空木)

非常に小さなかわいい花が咲きます。


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コゴメウツギ(小米空木)


米が砕けた小米に似ているから名付けられたそうです。

コマツナギ(駒繋ぎ)

強い茎を持つことで駒繋ぎと呼ばれますが、これはまだ小さな株なのでひ弱な感じです。


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コマツナギ(駒繋ぎ)

ザクロソウ(柘榴草)

キュウリグサ(胡瓜草)と似た小さな花を咲かせますが、花の色や葉の形が全く違います。


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ザクロソウ(柘榴草)

ヒメフウロ(姫風露)

アメリカフウロ(亜米利加風露)と葉がそっくりですが、アメリカフウロに比べて葉の淵の赤みが薄いことや花が大きい事から同定できます。これは下山後のこま参道付近で撮りました。


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ヒメフウロ(姫風露)

コアカソ(小赤麻)

コアカソは主に鋸歯が8対以下であるということなのでコアカソだと思います。

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コアカソ(小赤麻)

アブラチャン(油瀝青)

大山名物といってもよいほど大山の登山道付近はこいつだらけです。生木でもよく燃えるほど油分が豊富な事からこの名がついています。

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アブラチャン(油瀝青)

ヤマツツジ(山躑躅

丹沢はシロヤシオで有名ですが残念ながら今の時期はもう花が散っています。この山躑躅は6月まで楽しめるのですがやはり多くは散っていました。この株は比較的満開に近い状態でしたので撮影しておきました。

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ヤマツツジ(山躑躅


というわけで今回の大山散策はこのくらいです。天気が良かったから気分良く散策できたと思います。